『鑑定士と顔のない依頼人』映画のあらすじとみどころキャストの紹介!
管理人コジュラです。今回は、『鑑定士と顔のない依頼人』ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本による2013年のイタリアの恋愛・ミステリー映画についてお伝えします。
天才鑑定士のオールドマンが姿を見せない女性の依頼を受け、人生が変わっていく映画が『鑑定士と顔のない依頼人』です。プライドの高い彼が秘密の多い女性に惹かれつつも、その謎に近づいていく様に引き込まれるストーリーとなり、オールドマンを取り巻く関係も気になっていくこと間違いなし…そんな物語の大まかなあらすじや感想と見どころを紹介していきましょう。
映画『鑑定士と顔のない依頼人』はどのようなストーリー?
『鑑定士と顔のない依頼人』大まかなあらすじ
長年、鑑定士の仕事をしているオールドマンはとある客と関わってから変わっていくのが大まかなストーリー。
顔を見せない依頼人…クレア・イベットソン嬢から両親に残された家具・美術品を頼まれたオールドマンですが、その詳細を聞きに屋敷に行きますが彼女はおらず雨の中で40分も待つことに…彼は怒り、「36年仕事をしていた中で初めてだ!」とクレアの謝罪の電話を切ってしまうのでした。しかし、秘書から泣きながらもう一度かけてきて、事故に遭ったと聞いて仕方なく電話に出て再び家を訪れるのです。
すると、使用人のフレッドがオールドマンを迎えて屋敷内を案内。たくさんの部屋があり、数々の品がある中で姿を見せないクレア…査定も始める中で、彼女の契約書へのサインが必要となっても現れないことで不審に思うのです。クレアが電話をかけてきて大人数で査定のための準備をしていたオールドマンは、作業音が聞こえてきたことで彼女が屋敷内にいると推理。探そうとしますがクレアはそれを察して激怒するのでした。オールドマンは依頼を断ろうと思うたびに彼女は謝罪の電話を入れて段々とクレアに引き込まれるのですが…
クレアは屋敷にいるのか?そして天涯孤独なクレアに隠された秘密とは…?ラストにかけて謎が解けていくストーリーに引き込まれること間違いなし!オールドマンのヒューマンドラマにもハラハラしつつ見ていけるでしょう。
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『鑑定士と顔のない依頼人』見どころの紹介
オートマタを復元せよ!
オールドマンがクレアの屋敷で査定していた際に見つけたとある歯車…それは片面だけ錆びていたことから、家に長くあったものではなくて故意に置かれたものだと推理。そして、日を改めて2つ目が見つかった時に修復業務を行うロバートに渡すと、それは18世紀に作られたと思われるオートマタ(機械人形)のパーツだと分かるのでした。
その喋るオートマタを作ったヴォーカンソンという人物の署名もあったことでオートマタの部品集めも目的とするオールドマン…復元すれば高値でそれが売れる一方で、ロバートは「オートマタを再現できれば誇りだ」と言って高い報酬は受け取らないと言うのでした。果たしてオートマタは完成していくのでしょうか?
友人のビリーとの友情
オールドマンはコレクターとしての活動もしていました。それは、自分しか入れない部屋に飾られる数々の女性の肖像画…広々としたその空間に一人座って絵を眺めるシーンが多数あるのですが、その絵の落札のため、友人のビリーに長く手伝ってもらっていました。
オールドマンが自ら競売の司会を務めて欲しい絵がある際にはビリーにそれを買わせるということを長年続けていたのです。ビリーも報酬を吊り上げすぎずにオールドマンと付き合い続けつつも、一度だけ彼を激怒させたことが…その際には競り落とした女性から3倍以上の値段で買い戻すほどのビリーとの友情を感じさせるシーンが印象的でしょう。
『鑑定士と顔のない依頼人』キャストの紹介
『鑑定士と顔のない依頼人』を視聴するための主なキャストをご紹介しましよう。
オールドマン
鑑定人で競売の司会も担当する高齢の男性
クレア
屋敷の品の査定をオールドマンに依頼する女性
ビリー
オールドマンに頼まれて品を競り落とす高齢の男性
ロバート
オールドマンに依頼されて骨とう品などの修復を請け負う青年。
クレアの正体とは?(少しネタバレ含みます)
映画の結末には触れませんが、オールドマンとクレアの関係についてを感想を交えて紹介しましょう。
クレアの秘密
クレアと口論をして依頼を白紙に戻そうとすることになりつつも、オールドマンはだんだんと彼女に惹かれていくことに…その結果、屋敷のどこに隠れているかを突き止め、なぜクレアは姿を隠すのかがわかっていきます。
クレアは15歳から人に顔を見せずに過ごしてきたのです。広場恐怖症と言う病だった彼女は誰もいない屋敷内を歩くことあっても外に出ることは無く、無理に外に出ようとするとパニックに陥って叫び始めてしまうのでした。それを知ったオールドマンは広場恐怖症を治す方法を調べつつ、女付き合いの得意なロバートにアドバイスを求めます。最初は「友人がクレアに対しての接し方に困っている」と言って、自分が翻弄していることを隠しつつ話すオールドマンの姿は高齢ながらも純粋なキュートさを感じさせたのが印象的ですね。
振り回されるオールドマン
これまで女性関係に興味がなかったオールドマンが、一人の女性に熱意を向けるというロマンスが段々と描かれていくストーリーに注目!
クレアが「髪を染めている人は信用できない」と言えば、白髪染め落とすオールドマン。フレッドが肺炎で食料を届けられなかった際に心配になったり、彼女がケガをしたと知って不安になったり…そんな中、何度か無礼な態度があるたびに依頼から手を引くと言って、クレアから謝罪の電話を受けてまた元のさやに戻るというのを繰り返し、見ている側をハラハラさせてくれますね。20代のクレアに対してオールドマンは高齢だと言うのも見ていく上で魅力でしょう。
オールドマンはクレアと話す際には扉越しで顔を見ることが無いのですが、帰ったフリをしてコッソリのぞき見をするシーンがあるのですが「年甲斐もない…」と反省する彼を見守ることになるストーリーの後半。しかし、2回目にのぞき見をした際にスマートフォンを落として音を立ててしまったことでクレアはパニックに…オールドマンは急ぎその場を立ち去りますが彼女が「家の中に誰かいる!」と電話をしてきたことで冷静になってクレアの元へ。そうしてのぞき見していたことを継げるオールドマンなのですが…クレアとの関係がより深いものになっていくのも見どころですね。
さて、彼らの関係はどうなるかも気になりますが、オートマタの完成や、これまで描かれてきた伏線が最後にどうなるのかにも注目!全ての謎が明かされる結末を経て、もう一度見返したくなること間違いなしの映画でしょう。