映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』あらすじは?

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ビル・コンドン監督作品、イギリス&アメリカ製作の『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』を見た。現在70代のイアン・マッケランが、90代のホームズになりきるメイクと演技力は絶妙!

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』ってどんな映画?

ホームズが探偵を引退することになった最後の事件を30年経った今、思い出すことになるのが『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』のストーリー。90歳を超えて認知症を患いながらも徐々に思い出していく過程や、少年ロジャーとの関係性にも注目ですよ。それではあらすじと謎の解決・推理に付いて紹介していきます。

 

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』のあらすじ

探偵のホームズは引退後、93歳になって家のことは家政婦のマンローに任せていました。彼女の息子のロジャー少年はそれを手伝い、ミツバチの養生もしつつホームズへ憧れを抱いて行動を共にするのです。ホームズは兄の死をきっかけに見た自身を描いた小説や映画を見て、最後の事件であるアン夫人の事件のことを思い出せずにいました。一方で、医師には認知症を心配されて引っ越すよう勧められますがホームズは断り、日記を付けるようにとノートを渡されたため、自らの手で詳細に事件を描くと決めます。

 

最後の事件を思い出したホームズは、ケルモットが妻のアンのことを話しにきた所から手記を始めます。アンは2回の流産を経て嘆き、アルモニカという楽器を習い始めて変化が…子供の名を呼ぶようになった彼女を心配して習いごとを辞めさせたのでした。しかし、楽器の先生であるマダム・シルマーからの引き続き領収書が届いたことから、アンを付けるとマダム・シルマーの元へ…しかし、彼女には家にはいないと言われ、アンにそのことを問い詰めると「知らない」と言うばかりだったのです。

 

ケルモットは再びマダム・シルマーの元に押しかけ、ホームズは仲裁しつつ部屋を確認させるのでした。そこにはアンはおらず…そこに通う少年のためにお金を払っていたとわかります。その後、アンを尾行してお金を得たこと、毒薬を購入したこと、財産の後見人の確認…そして謎の男と取引をしている所まで目撃するのでした。アンに話しかけたホームズはケルモットを殺そうと計画している…そう見せかけていることを推理して言い当てました。その後、アンは自殺し、最後の事件となったのです。

 

手記を終えたホームズはロジャーが蜂に刺されて倒れたのを発見。入院するロジャーを思い、感情をあまり出さないホームズがロジャーの入院を悲しみつつ、ミツバチが刺したとは思えなかったことで現場をよく見ることに…ロジャーには針が残っていなかったことや、足跡が往復していたことでスズメバチの巣があることを推理したのです。巣を燃やし、ロジャーの意識は無事に戻りました。人生に悔いはないとホームズは改めて思ったのです。

 

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』の解説

最後の事件の解説とアンとホームズの心情

ケルモットの上着からシャーロックの名刺を見つけたアンは、「探偵を雇わなければ自分のこともわからないのか」と怒りを覚えたのです。そうして、自身のことを調べているのを知って、毒を買って逃走経路を用意しているように見せかけて、あたかも夫を殺すように思わせました。

しかし、彼女の本当の目的は夫に禁じられて建てられなかった流産した子のため墓石を用意すること…お金を得たのは墓石を買うため、そうして謎の男である墓石業者に会って墓を用意したのです。ホームズは彼女に推理を語り、ただただ「愛する者の元へ帰りなさい」と言って見送りましたが次の日、アンが轢死したことを新聞で知ります。

 

ホームズにとって事件を解決したのに虚しさだけが残ったのは初めてであり、アンと同様に自分には理解者がおらず、本当に孤独だったと思わされました。最後の事件を経て引退したホームズはふさぎ込み、その話を聞いたジョンは彼のために小説の内容を変えて出版したのです。しかし、ホームズはジョンに理解を得られなかったと思い、孤独な感情は消えることはありませんでした。アンの自殺を止められなかったホームズが引退を決意した、これが彼の「最後の事件」となります。

 

ホームズはアンに「共に生きよう」と言えば彼女が生きていたかもしれないこと、そういうことが怖かったと語り、もう誰も傷つけまいと思って隠居生活を送っていたのでした。

もう一つの出来事と解決

蜂の養生を経て、脳の活性化にも良いローヤルゼリーを頼りにしていたシャーロックですが、それ以上の効果があるという山椒に目を付けていました。最後の事件を思い出す過程でホームズは、手紙を何度かやり取りしていた日本のウメザキの元へ行き、山椒を入手します。彼はシャーロックの本を渡してサインを求めましたが、シャーロックはその本に図書館のラベルの跡があると見抜き、ファンでは無いことを言い当てます。

ウメザキは父親がロンドンで外交官をする際に「ホームズに相談した結果、ロンドンに残る」と書かれた手紙が最後に送られてきたと語りました。しかし、ホームズにはその男の名に覚えが無く、ウメザキは思い出したら教えて欲しいと言って去ります。

 

その後、最後の事件の手記を終えた際にウメザキの父を思い出し、国王に仕えることを後押ししたこと、家族に送る手紙の内容をアドバイスしたことをウメザキに知らせるべく手紙を書きます。その内容には「大英帝国で極秘任務を勤めたことを誇りに思って欲しい」と綴ってウメザキの元に送るのでした。最後の事件を経て、ウメザキとの一連のやり取りも解決したのです。

 

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