『きみはいい子』は、人と人のつながりから光が見えてくる、それぞれの「しあわせ」を描いた愛と希望の物語です。
中脇初枝の連作短編集の中から、「サンタさんのこない家」「ベッピンさん」「こんにちは、さようなら」の3篇を題材に、呉美保監督により映画化されました。
昨今連鎖していると感じる虐待、ネグレクト、いじめ等や、教育現場で起きている学級崩壊、先生の思い通りにならない現実や認知症など社会問題を抱えて生きる大人や子供たちにスポットを当てた群像劇で描かれています。
当事者にならなければ、気づかないデリケートな問題でもありますが、毎日のようにニュースになっているので、他人事と見過ごすことはできないと感じます。
重いテーマですが、どんな境遇でも、周囲も勇気をもって差し伸べる気持ちがあれば、新たな光が見えてくるという希望の持てる作品ではないでしょうか。
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『きみはいい子』はどのようなストーリーなの?
『きみはいい子』映画大まかなあらすじ
1篇「サンタさんのこない家」
桜が丘小学校に赴任した新任教師岡野匡は、担任を受け持つのだが近所の住民から、ある生徒にピンポンダッシュをされたとのクレームが入り謝罪するシーンから始まる。
この謝罪のための訪問を先生だけでするのもおかしな話であると思う。
翌日、授業中に生徒がおもらしをしたことで、その生徒の親から対応が悪いと注意を受ける。先生が怖くて、トイレに行きたいと言えなかったのが理由だという。
そのことがきっかけで、岡野先生は、対応策として怒らず怖がらせないことを徹底したのだが、どんどん生徒達は調子に乗り、何を注意しても揚げ足を取られまとまりがつかなくなり学級崩壊になっていくのだった。
加えて見えないところで行われるいじめ、日が暮れるまで学校にいる生徒、給食費を払わないでいじめられながらも、学校にいて学校で給食を食べられるのが幸せだと思う子など、受け持つクラスで様々な出来事が起きる。
岡野先生は、自分がよかれと思ってすることも尽く裏目に出て、思い通りにならない日々が続きます。
そんな中、雨が降っても帰ろうとしない神田さんに話しかけると、父親に「5時までは絶対に家に帰ってくるな」と言われていることがわかる。「僕がわるい子だから」と言う神田さんに、岡野は「そんなことないよ。神田さんはいい子だよ。いいところをいっぱい持っているよ」と伝える。
しかし彼を家まで送っていくと、どうみても大切にされてると感じられない強面の問題の父親と対面する。父親は、捨て台詞を吐いた後、強い音で遮断されたドアの奥で神田さんを虐待していたようだった。しかし、岡野先生はそれ以上踏み込むことはできなかった。
その後、神田さんの身体検査をしようとするが、周りの教師たちに阻止されてしまう。
自宅に帰り、どうすればいいのか悩んでいたが、甥っ子の小さな身体にハグされ、「自分がギュッと抱きしめるとこの子、他の人にも同じことをするの」という姉の言葉に背中を押され、翌日生徒達に「家族に抱きしめられてくること」という宿題を出す。
翌々日、「宿題をした時どうだった?」とその時に感じた気持ちをそれぞれに語らせ、スキンシップをすることで気持ちに変化が現れることを感じ取るのであった。
そして、学校を休んでいた神田さん・・岡野先生は彼を救うために走り出します。
2篇「こんにちは、さようなら」
ある老婦人あきこは家族に先立たれ、ひとりで暮らしていた。彼女の家の前が桜ヶ丘小学校の通学路になっていた。毎日の庭先を掃く時間に、障害のある弘也が下校時に出会うのだが、彼は、毎日「こんにちはさようなら」という。この習慣が、あきこの一時の楽しみになっていた。後に、この出会いが、彼の良さを褒め伝えてあげることで、彼の生涯児を育てる母親の苦しみを開放していくのだった。あきこの優しく語りかける言葉、母親の肩にそっと置く手は温かく、長いあいだ胸につかえていたものがす~っとこけていくように感じに違いない。
3篇「ベッピンさん」
過去に虐待を受けて育ち心にも身体にも傷が残る母(雅美)。彼女はまた、自分の娘(あやね)にも思いどおりにならないと、感情の赴くままに手をあげていた。
そして、普段公園に行くときには、自分の傷の痕跡も、娘のあざも隠し何もなかったかのように、参加するのだった。
表向き楽しそうに笑っていい母親を演じているけど、裏では違うのではないかと疑いの目で見ていた。ママ友達の自分の子供たちへの接し方がマニュアル通りであればあるほどそんな気になっていて、玄関先で聞き耳を立てるほどだった。
その中で、2人の子供を持ちおおらかな子育てをしているひかるくんのママと交流を深めるが、あまりに明るくておおらかなので、内心はイライラしていた。
ある日、ひかるくんの家で遊んでいる時に、あやねの投げたボールでコーヒーカップが割れるというアクシデントが起きる。その場であやねと雅美の動きで、ひかる君ママは母雅美を抱きしめるシーンがあります。なぜ、彼女は、そんな行動とったのか、それには理由が・・・この場面は一番の見どころです。
この3人の主人公の人生に接点ははないのですが、
同じ街で起きている、それぞれの抱える背景を身近にもありがちなこととして考えさせられるよう描かれています。
彼らはこの先どうなっていくのか是非ご覧下さい。
『きみはいい子』映画 キャストの紹介
岡野匡(おかのただし) – 高良健吾
桜が丘小学校で新米教師。優柔不断な性格が災いして、生徒になめられ学究崩壊になるが、モンスターペアレンツの理不尽な要求似たい向かいながらも生徒の心をつかもうと努力し、成長していく。
水木雅美(みずきまさみ) – 尾野真千子
過去に親から虐待されてトラウマを持ち、自分の娘にも手をあげてしまう。そんな自分のことを嫌いだと思っている。
大宮陽子(おおみやようこ) – 池脇千鶴
拓也の母で2人の子持ち。自分の身なりはさておき、子供第一に頑張るどこにでもいるママ役はとても自然で素晴らしい女優
大宮拓也(おおみやたくや) – 高橋和也
桜ヶ丘小学校の教師で岡野の先輩。
佐々木あきこ(ささきあきこ) – 喜多道枝
桜ヶ丘小学校の通学路界隈に住む一人暮らしの老女。少し認知症になりかけている。温厚な性格
丸山美咲(まるやまみさき) – 黒川芽以
岡野薫(おかのかおる) – 内田慈
岡野匡の姉
田所豪(たどころごう) – 松嶋亮太
神田雄太の継父。ガラの悪い男。寝てるか、パチンコしてる
櫻井弘也(さくらいひろや) – 加部亜門
和美の息子。自閉症を持つ。毎日あきこの家の前を通り、「こんにちはさようなら」と声をかける。演技力抜群
櫻井和美(さくらいかずみ) – 富田靖子
スーパーの店員。自閉症の弘也の母
水木あやね(みずきあやね) – 三宅希空
雅美の娘。
神田雄太 – 浅川蓮
無表情な男子生徒。継父から帰る時間を決められ、家に入れないため、学校で時間を潰している。